個人的見解です。うえすとです。最近の若者は、昔の男性に比べて内向的になっていると言われている。以前のように豪快に酒を煽り、自動車を購入してドライブを楽しみ、女性への好奇心は旺盛であった若者達とは、180度真逆な趣味・趣向を持つ人々が多い。つまり、お酒は飲まず、自動車は不要とし、女性に対して強いアピールをすることが無い。流行語でいうところの「草食系男子」といったところが、その典型である。硬い言い方をすると、お金を使わず自分の世界を大きく変えるようなことは好まない、いわゆる「保守型」の人間が増えているという事になる。しかし、いったいなぜ、このような保守型の若者が増加してきたのであろうか?その答えを、本日行ったドンキホーテの中に見る事が出来た気がしたので、今回は持論100%で語らせてもらいましょう。批判・指摘・感動等ございましたらいくらでも歓迎いたします。今日の5時。ドンキホーテにカー用品購入のために行ったのですが、そこに居た40代後半くらいの2人の主婦の話を立ち聞きしたのでありました。彼女たちの話を大雑把にまとめてしまうと、その主婦二人の会話はこうなっていた。1、収入が減ったので、値下げされたものは兎に角嬉しい。2、お金が無いのに父親がルアーを買ってくるので叱った。3、息子の部屋が洋服でいっぱいだったから、片づけるように叱ったが片づけなかったので、一部を捨てた。4、自分の息子が、俗に言う草食系男子であるということ。という以上の4点を話していた。なんの変哲もない主婦の会話である。しかし私はこの中にこそ、草食系男子誕生の秘密があると気がついた。まず、1番。収入の減少による安売り重視。これは主婦(もしくは出納係)の方ならば、必ず気になる事だろうし、今の時代に安い事は何よりもお得な雰囲気を味わえるだろう。しかしここで考えてほしい。安売りを重視し重宝するということは、その分入念な情報の入手をしていなければ出来ない芸当である。そして、夕飯時には「このお魚4匹で○○○円だったのよ~。」と、ぽろっと口に出す事も考えられる。そして、それを聞いた他の誰かが、「それは安いね」という返事を返したとする。このような会話を、第3者的に聞いていると、2つの考えが、ふと浮かんでくることになる。まずは、直接的な耳からの情報入手によって瞬時に考えだされる、「へぇ・・・この値段って安いんだ」という思考。そしてもう一つは、「うちは安いものを食べているんだ」という思考。この2つで、もっとも重要なのは後者である。前者は、その会話から推測される最も単純にして安易な結論である。しかし、後者は、それらの会話の中から、脳がより深く考えたときに出てくる結論である。脳はより深く考えた事柄に対して優先順位をつける習性がある。つまりこの場合、前者よりも後者の方がより強く脳内にインプットされることとなるのである。そして、我が家では安いものしか食べていないという、社会的立場のおける若干の嫌悪感が、彼の心の中に生れていても不思議ではない。無意識のうちにをこれらを植えつけられた脳を持つこの少年が、2番の会話を目の当たりにした時、いったいどういう思考に陥るだろうか?2番は、父親の無駄遣いに主婦が怒っている会話であった。そこで、内容を再確認すると、2つの項目に分けられる。それは①お金が我が家では不足している。②無駄遣いをすることは、趣味でも悪い事とされている。という2つである。つまり、我が家の収入では養うためには若干の不足が存在し、無駄遣いは父親であっても許されないのだ、という情報の刷り込みが行われる。これが幼少期や成長期であれば、その影響は余計に強まるだろう。ここで、彼らの中にはこのような深層心理が出来上がっていると考えられる。「お金が十分ないのに、必要なもの以外でお金を使う事はイケない事」これは、クルマをあえて必要とせず、酒に興味を持たない理由としては、十分と言っていい。なぜなら、お酒は飲みすぎると体に悪いという社会的な警告による、日本人独特の善悪感に則った警戒感。そして公共交通機関の発展による移動の自由の増大と、Co2が地球温暖化の主な原因とする各種メディアの間違った報道の数々は、クルマと酒というふたつを、自分にとって無駄な物と位置付けるには十分すぎる動機となりえる。この時点で、飲酒等(喫煙なども含)やクルマという物たちは、自分の生活において不要であるという位置づけが完成してしまっている。そして3番目。洋服を片づけるように言うというこの動作。なんら関係が無いように見えるが、これには大きな意味が隠されている。洋服を片づけるということは、つまり箪笥に全部の洋服を仕舞いなさいという事になる。これは裏返せば、箪笥の容量に収まるだけの洋服しか持ってはいけない、というメッセージをも持っている。そして、それが達成できなければ捨てられる・・という事になる。つまり、片づけることを強要された彼の心理には、自分の持つべき物質・物体の量は、彼の部屋の箪笥の量に比例する量だという心理が働くことになる。この時点で、彼には2つの足かせが履かせられたと考える。まずは、余計なものをを持つことが悪いことであるという事。そして、自分の持っていい容量を一定に制限(箪笥)された事である。つまりこれらの何気ない会話は、これらの会話に登場し、これらを家で聞いた・もしくは叱られた少年が、欲望的欲求を封じ込めることこそが美徳である。という潜在意識を刷り込まれているという、立派な証拠となりえる。しかし、そんな事程度で人間の欲望が収まるわけがない。私のように親に反発し、好き勝手やる若者の方が多いだろう。ではなぜ、彼らはそこで、その潜在意識に従うようになったのだろうか?それは、世間の流れであると言えよう。バブル崩壊後、平成不況と呼ばれ、失われた10年とまで言われたこの時代。われわれの世代は成長を知らずして、いや、後退のみを聞きながら過ごして来た。そして、脳内の記憶がはっきりと構築される少年期から現在まで、新聞やテレビによって、まるで呪文のように唱えられ続けている。更に、日本人の独特な文化として、「失敗する事は不名誉だ」という概念が存在している。日本人が基本的に内向的で新しい事に無頓着なのは、失敗を極度に恐れている点も、その一つに挙げられる。これは、太平洋戦争の敗戦によるGHQの洗脳教育の賜物と言えよう。そして日本人は失敗する事に極度の不安と嫌悪感を抱く傾向が強い。つまり、我々の世代の若者は、生まれながらにしての不況と、失敗する事を極端に嫌うという概念を植え付けられていたのである。そこに、欲望的欲求を抑えることこそ美徳であるという思考が加えられれば、唯でさせ少ない給料を、余計な事に使う事は許されないんだという、強迫にも似た潜在意識が働いても、なんら不思議はないだろう。こうして、4番のような、草食系男子の息子さんが出来上がってきたのだ。今まで見てきた内容を見れば、なぜ今の若者が保守的な思考に走りやすいかは、簡単に理解できたであろう。主婦の会話のたった3つで、保守的な人間の出来上がる理由と考えられる要因が、手に取るようにわかってしまう。男性がおとなしくなったのではない。おとなしくせざるを得ない状態に押し込まれているというのが、現状を最も正しく言い表す言葉なんだろうと、私は考えている。ちなみにうえすと自身は、酒もたばこもやってません。でもそれは肝臓が弱いのと、タバコはやめただけです。クルマは・・・現在絶賛購入準備中ですし、失敗は成功の母です。そして、自分の欲望は叶えるまで諦めない人間ですので、決して草食系男子ではありません。むしろウザい側の人間ですので、要注意!しっかし、グダグダと下らない事ばっかり考えてるなぁ・・・・俺。まぁ感想でもあったら嬉しいかな?では・・・また次の日記でノシ
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